2023年度せいめいユーザーズミーティング (final circular)

開催趣旨

国立天文台は京都大学の協力のもと、せいめい望遠鏡を用いた全国大学共同利用を2019年3月より実施しています。せいめい望遠鏡の現状とその運用状況の報告、科学的成果の発表、将来計画の検討、ユーザー意見の回収などを目的として、今年もせいめいユーザーズミーティング(UM)を9月12、13日に開催いたします。

せいめい望遠鏡では2023年後期からGAOES-RV(系外惑星探索用高分散分光器)の稼働が予定されております。また、TriCCS(可視多色同時撮像装置)の分光モードや近赤外偏光撮像装置の試験観測も始まっています。多様な観測装置が開発されており、従来の装置を使ったサイエンスに加え、将来の展望を交えた議論も期待されます。現ユーザーの方はもちろん、せいめい望遠鏡を使った研究に興味をお持ちのあらゆる方のご参加をお待ちしております。

日程/形態

  • 2023年9月12日(火)-13日(水)
  • 京都大学理学部セミナーハウス + zoom

招待講演

  • 堀安範(アストロバイオロジーセンター)「GAOES-RVで切り拓く銀河系での太陽系外惑星科学」(リモート講演)
  • 木邑真理子(金沢大学)「X線連星の可視光・X線高速同時観測で探る、強重力場の降着現象」
  • 井上峻(京都大学)「RS CVn型連星における超巨大フレアの観測: せいめい望遠鏡とX線望遠鏡の連携」

参加申込

  • 参加をご希望される方は以下のフォームからお申し込みください。https://forms.gle/yfS5fo8TX7o7RAGi7
  • 参加申し込み〆切:9月8日(金)24時JST

懇親会

9月12日(火)18:30から会場近くで懇親会を開催いたします。
会費はポスドク以上5000円、学生2500円です。
会費はなるべくお釣りのないようにお願いします。

講演時間

  • 30分講演: 発表25分 + 質疑応答 5分
  • 15分講演: 発表12分 + 質疑応答 3分
  • 10分講演: 発表 7分 + 質疑応答 3分
  • ポスターフラッシュトーク:3分

京都駅からのアクセス

  • セミナーハウス: https://goo.gl/maps/vuPzamhiqM5aMP5z6
  • 市営17系統のバス(四条河原町・銀閣寺行き)に乗り京大農学部前で下車し北へ
  • 市営206系統のバス(三十三間堂・清水寺・祇園・北大路バスターミナル行き)に乗り飛鳥井町で下車し東へ
    ※逆回りの路線があるのでご注意ください
  • 四条河原町からは17系統(京大農学部前下車)、201系統(百万遍下車)

プログラム

9月12日

[運用報告] 座長:磯貝

時刻発表者講演タイトル
10:20田實晃人せいめい望遠鏡における 共同利用観測の状況: 2022B 2023A
10:30木野勝 望遠鏡・観測装置の現状
10:45田實晃人GAOES-RV観測運用報告
10:55前原裕之キュー観測システムの開発状況
11:10本田敏志せいめい小委員会報告
11:25川端弘治
植村誠
広島大学かなた望遠鏡の運用状況
11:45ポスターフラッシュトーク(佐藤大仁)

11:48-13:00 昼休憩    (ポスターのコアタイムは12:45~13:00)

[フレア星・コンパクト星] 座長:大塚

13:00井上峻【招待講演】RS CVn型連星における超巨大フレアの観測: せいめい望遠鏡とX線望遠鏡の連携
13:30行方宏介低質量星でのスーパーフレアの多波長連携観測の成果と今後の方針
13:45田口健太新星の急増光期を狙った分光観測
14:00谷川衝不活性コンパクト連星のフォローアップ分光観測
14:15星篤志KOOLS-IFUによる超大質量ブラックホールバイナリ候補SDSS J1430+2303のHα広輝線の調査

14:30-14:50 休憩(20分)

[超新星] 座長:川端M

14:50前田啓一せいめい望遠鏡による系外突発天体観測プログラム
15:05深田静急速な減光を示した超新星SN 2021uktの可視近赤外観測に基づいた研究
15:20Gangopadhyay AnjashaBridging between type IIb and Ib supernovae: SN IIb 2022crv with a very thin Hydrogen envelop
15:35Avinash SinghPhotospheric phase evolution of SN 2023ixf
15:50宇野孔起SN2020uem: a Possible Thermonuclear Explosion within a Dense Circumstellar

16:05-16:25 休憩(20分)

[議論] 座長:太田

16:25内山久和SMOKAの現状と今後の計画
16:35村田勝寛SMOKAのデータ運用、特にTriCCSの大容量データのアーカイブ維持について
岡山サーバーでのTriCCSデータ削除ポリシーについて
17:05前原裕之無人リモート観測・キュー観測の試験運用開始について
17:35田實晃人今後のDDT枠(ToO補填形式)をどうするか
現在のToOの観測形態はこのままで良いか
その他

18:00 終了

18:30-20:30 懇親会

9月13日

[実習・装置等] 座長:山本

時刻発表者講演タイトル
9:30大塚雅昭Seimei KOOLS-IFU mapping of the gas and dust distributions in Galactic PNe:
Unveiling the origin and evolution of the metal-deficient Galactic halo PN H4-1
9:45小宮山裕
樋口あや
せいめい望遠鏡を用いた観測実習の報告
10:00津々木里咲東京大学木曽シュミット望遠鏡 赤外線全天雲モニタの運用
10:15中森健之光子計数撮像システムIMONYによる超高速測光観測計画

10:30-10:45 休憩(15分)

[高速撮像] 座長:村田

10:45木邑真理子【招待講演】可視光・X線高速同時観測で探る、超強重力場下の降着現象
11:15笹田真人せいめい望遠鏡を用いたMAXI J1820+070の短時間変動探査
11:30新納悠可視光高速撮像によるFast Radio Burstの対応天体探査
11:45ポスターフラッシュトーク(大宮正士)

11:48-13:00 昼休憩(ポスターのコアタイムは12:45~13:00)

[系外惑星・小惑星] 座長:大宮

13:00紅山仁微小小惑星2010 XC15の測光および偏光観測
13:15浦川聖太郎活動的小惑星107P/(4015)Wilson-Harringtonの可視測光観測
13:30堀安範【招待講演】GAOES-RVで切り拓く銀河系での太陽系外惑星科学
14:00佐藤文衛銀河系の厚い円盤に属する巨星における系外惑星探索:低金属量環境下での巨大惑星形成

14:15-14:30 休憩(15分)

[装置開発] 座長:田口

14:30岩室史英新装置の状況まとめ
14:35岩室史英近赤外相対測光分光器 (IRS)
14:40岩室史英位相カメラシステム (PCS)
14:45沖中陽幸近赤外偏光撮像装置の開発報告
15:00山本広大系外惑星撮像装置SEICAの開発:全体進捗
15:15津久井遼系外惑星撮像装置SEICAの開発:高次波面センサの進捗
15:25野上大作可視高分散分光器

15:35-15:50 休憩(15分)

15:50栗田光樹夫総合討論
新規装置、既存装置改修に向けた意見収集等

16:40 終了

ポスター講演

発表者講演タイトル
佐藤大仁軽い鉄コア崩壊型超新星と電子捕獲型超新星の多色光度曲線・判別手法
吉武知紘Multiwavelength observations of the black hole X-ray binary MAXI J1820+070 in the rebrightening phase
大宮正士GAOES-RVの安定性調査:調査方法の概要と運用開始初期の安定性
村田勝寛光赤外線大学間連携OISTERの活動報告
戸田博之京都大学岡山天文台の広報活動
大塚/磯貝KOOLS運用報告
村田/川端/磯貝TriCCS運用報告
大塚雅昭京大TAC運用報告

講演アブストラクト

http://seimei.nao.ac.jp/files/UM/2023/um2023.pdf

その他

世話人:磯貝桂介(京大、世話人代表)、田實晃人(国立天文台)、大宮正士(ABC)、新納悠(東大)、川端美穂(兵庫県立大)、 栗田光樹夫、田口健太、沖中陽幸(京大)

連絡先:seimei-um [at] ml.nao.ac.jp (atを@にかえてください)

UM HP:http://seimei.nao.ac.jp/openuse/um/um2023/

参考資料

2022年度 http://seimei.nao.ac.jp/openuse/um/um2022/
2021年度 http://seimei.nao.ac.jp/openuse/um/um2021/
2020年度 http://seimei.nao.ac.jp/openuse/um/um2020/