2019 Seimei & Opt-IR UM

2019年度せいめいユーザーズミーティング(第29回光赤外ユーザーズミーティング)

趣旨

国立天文台は京都大学の協力のもと、せいめい望遠鏡を用いた全国大学共同利用を実施しています。2019年3月には共同利用観測が開始され、サイエンスデータが順調に蓄積されてきています。せいめいユーザーズミーティング(UM)では、せいめい望遠鏡の現状と運用状況の報告、最新の科学的成果の発表、将来計画の検討、ユーザー意見の回収などを予定しています。

これに加えて、兵庫県立大なゆた望遠鏡広島大かなた望遠鏡などの国内外に設置されている光赤外望遠鏡の運用報告、科学的成果の発表も行います。こちらでも運用の改善に資するためユーザーの意見回収を予定しています。また、光赤外線天文学大学間連携(OISTER)の報告も予定しています。

上記望遠鏡で観測をされた方の積極的な発表をお願いします。現ユーザーの方だけでなく、将来、上記望遠鏡を使って研究をおこないたいと考えておられる大学院生や研究者の方々の積極的な参加をお待ちしております。

日程/場所

2019年8月7日(水; 10:00-17:40) – 8日(木; 10:00-16:00)

京都大学理学研究科セミナーハウス

講演プログラム

8月7日(1日目 せいめい望遠鏡セッション)

1. せいめい望遠鏡 (座長: 黒田)
10:00-10:15 オープニング + 2019A共同利用の総括 泉浦 (国立天文台)
10:15-10:35 架台、ドーム、+ 関連の話 栗田 (京大)
10:35-10:50 鏡制御 木野 (京大)
10:50-11:05 センサ 岩室 (京大)
11:05-11:20 KOOLS-IFUステータスレポート 松林 (京大)
11:20-11:35 せいめい小委員会報告 佐藤 (東工大)

11:35-12:50 昼食

2. せいめい望遠鏡によるサイエンス (座長:松林)
12:50-13:05 せいめい望遠鏡による恒星フレアの連続分光観測 前原 (国立天文台)
13:05-13:20  Spatially-resolved study of planetary nebulae with the Seimei/KOOLS-IFU 大塚 (京大)
13:20-13:35 せいめい望遠鏡における超新星爆発のフォローアップ観測 山中 (京大)
13:35-13:50 せいめい望遠鏡を用いた古典新星のToO観測計画の現状 田口 (京大)
13:50-14:05 High-Cadence Transient Survey with Kiso/Tomo-e Gozen and Spectroscopic Follow-up with Seimei/KOOLS-IFU 田中 (東北大)
14:05-14:20 KOOLS-IFUによるブラックホール形成環境の解明 井上 (理研)
14:20-14:35 GOALSで発見された近傍超/高光度赤外線銀河のKOOLS-IFU面分光観測 鳥羽 (京大)
14:35-14:50 せいめい望遠鏡 KOOLS-IFU を用いた銀河団内の電離ガスの赤方偏移測定 八木 (国立天文台、Zoom)

14:50-15:05 休憩   

3.せいめい望遠鏡共同利用への要望と議論 (座長: 佐藤)
15:05-15:30

4. 将来計画 (座長:川端)
4.1 装置開発の現状
15:30-15:42 インストロメントローテータの製作進捗と仕様 仲谷 (京大)
15:42-15:54 近赤外偏光撮像装置 長田 (京大)
15:54-16:06 多色カメラ 太田 (京大)
16:06-16:18 太陽系外惑星撮像装置の開発 山本 (京大)
16:18-16:30 近赤外相対測光分光器 岩室 (京大)
16:30-16:42 ぐんま高分散 佐藤 (東工大)
16:42-16:54 高速測光分光器 野上 (京大)
4.2 将来計画への期待と要望
16:54-17:10 可視高分散分光器の開発と狙うサイエンス野上 (京大)

5. 議論 (座長:川端)
17:10-17:40

懇親会: 18:00-20:00 京大生協北部食堂2階多目的ホール

8月8日(2日目 その他の光赤外観測施設セッション)

6. 岡山188cm望遠鏡、OISTER (座長: 磯貝)
10:00-10:15 岡山188cm望遠鏡のユーザー主体運用 佐藤 (東工大) 
10:15-10:30 光赤外線大学間連携における活動報告 山中 (京大)

7. 広島大 (座長: 本田)
10:30-10:40 広島大学宇宙科学センターの活動報告 川端(広大、代読 植村)
10:40-10:55 広島大学かなた望遠鏡と観測装置の使用状況 植村 (広大)
10:55-11:10 かなた望遠鏡における装置運用・開発 秋田谷 (広大)
11:10-11:25 チベット設置50cm望遠鏡(HinOTORIプロジェクト)の進捗 笹田 (広大)
11:25-11:40 研究成果発表
せいめい・かなたによる近傍銀河に現れたCa-rich transient SN 2019ehkの観測 中岡 (広大)

11:40-13:00 昼食

8. 兵庫県立大 (座長: 植村)
13:00-13:15  西はりま天文台「なゆた望遠鏡」の運用 伊藤 (兵県大)
13:15-13:30  なゆた望遠鏡の観測装置の現状 本田 (兵県大) 
13:30-13:45  西はりま天文台NICとWFGS2の改良 高橋 (兵県大)
13:45-14:48  研究成果発表 
13:45-14:00  なゆた望遠鏡MALLSを用いた大質量星連星の探査 須田 (放送大)
14:00-14:15  近赤外CaII三重輝線を用いた前主系列星の彩層活動の調査 山下 (兵県大)
14:15-14:30  なゆた望遠鏡LISS・NICを用いたIIn型超新星KISS15sの分光同定及び追観測 小久保 (東北大) 
14:30-14:48  ポスター紹介 3分 × 6件
Herbig Be型星 Z CMaの可視光分光モニター観測 秋本 (兵県大)
質量差が小さい分光連星に対する組成差の探査 加藤 (兵県大)
MALLSを用いたフレア星EV LacのHα線連続分光観測 本田 (兵県大)
なゆた・NIC による z~>6.5 クェーサーの近赤外観測 斎藤 (兵県大)
なゆた望遠鏡を用いた激変星のドップラートモグラフィ 大島 (兵県大)
楕円銀河に付随する矮小銀河の可視分光観測 戸塚 (兵県大)
14:48-15:00  議論 

15:00-15:15  休憩

9. 総合議論  (座長:前原)
15:15-16:00 今後のUMのあり方について、など

ポスター講演

P-01「せいめい」望遠鏡用高速撮像分光器の光学設計と評価 高木 (広大)
P-02 京都大学岡山天文台の広報活動 戸田 (京大)
P-03 ブラックホールX線連星GRS 1915+105の近赤外線の測光偏光モニター観測 今里 (広島)
P-04 急な増光を示したbroad-lined Type Ic SN 2018ebtの研究 木村 (広大)
P-05 Herbig Be型星 Z CMaの可視光分光モニター観測 秋本 (兵県大)
P-06 質量差が小さい分光連星に対する組成差の探査 加藤 (兵県大)
P-07 MALLSを用いたフレア星EV LacのHα線連続分光観測 本田 (兵県大)
P-08 なゆた・NIC による z~>6.5 クェーサーの近赤外観測 斎藤 (兵県大)
P-09 なゆた望遠鏡を用いた激変星のドップラートモグラフィ 大島 (兵県大)
P-10 楕円銀河に付随する矮小銀河の可視分光観測 戸塚 (兵県大)
P-11 西はりま天文台60cm望遠鏡の全自動化 バール (兵県大)
P-12 なゆた60cm望遠鏡の天文実習への活用 高山 (兵県大)
P-13 深層学習を用いたMITSuME望遠鏡画像からの突発天体検知 飯田 (東工大)
P-14 GPUを用いた高速な画像一次処理パイプラインの開発 庭野 (東工大)