2020年度せいめいユーザーズミーティング+大学望遠鏡ユーザーズミーティング

開催趣旨

 国立天文台は京都大学の協力のもと、せいめい望遠鏡を用いた全国大学共同利用を2019年3月より実施しています。せいめい望遠鏡の現状と運用状況の報告、科学的成果の発表、将来計画の検討、ユーザー意見の回収などを目的として、今年もせいめいユーザーズミーティング(UM)を開催いたします。共同利用で観測された方の積極的な発表をお願いします。また、せいめいUMの後、共通の外部ユーザーが多い望遠鏡の情報を共有する場として大学望遠鏡UMを連続して開催します。岡山188cm、かなた、なゆた望遠鏡などの望遠鏡運用・活動報告、サイエンス発表、および光赤外線大学間連携の活動報告もいたします。現ユーザーの方はもちろん、将来、中小口径の望遠鏡を使って研究を行いたいと考えておられる大学院生や研究者の方々の積極的な参加をお待ちしております。

日程/形態

2020年8月17日(月)午前 – 19日(水)午前
※発表申込が多かったため、本会は予定を変更し 8/17,18,19の3日間開催としました。
オンライン開催(zoom会議室のURLは本会の数日前に参加申込された方にお知らせします)

プログラム

8月17日(月)

大学望遠鏡UM1
09:30-09:45 広島大学宇宙科学センター:活動概要 川端弘治(広大)
09:45-10:00 広島大学かなた望遠鏡と観測装置の使用状況 植村誠(広大)
10:00-10:15 かなた望遠鏡における装置運用・開発 秋田谷洋(広大)
10:15-10:30 せいめい・かなたによるCa-rich transient SN 2019ehkの可視・近赤外測光分光観測 中岡竜也(広大)
10:30-10:45 かなた望遠鏡を用いた光子計数法によるCrabパルサーの撮像観測 中森健之(山形大)
10:45-11:00 岡山188cm望遠鏡のユーザー主体運用2019 佐藤文衛(東工大)

11:00-11:37 ポスターフラッシュトーク 1 (14件x2分+質疑応答3分x3)
Tomo-e Gozen High-Cadence Transient Survey 諸隈智貴(東大)
かなた望遠鏡の偏光撮像データの自動解析システム構築および性能の評価 森文樹(広大)
IIn型超新星SN2017hccの観測的研究 濱田大晴(広大)
GX 339-4のX線と可視光光度曲線のタイムラグ解析:可視光が先行する順相関成分 大間々知輝(広大)
Optical and NIR observations of transitional Type Ia SN 2018gv Yun Jeung(Hiroshima Univ.)
ブラックホールX線連星GRS 1915+105のX-ray low luminous state時の近赤外線光度の長期変動成分の放射起源について 今里郁弥(広大)
W UMa型食連星の分光モニター観測 高山正輝(兵県大)
NIC撮像観測によるNGC 2300銀河群の質量-光度比とダークマター質量の再見積もり 戸塚都(兵県大)
矮新星QZ Virのアウトバースト時におけるスペクトル変動 大島誠人(兵県大)
土星の偏光観測 川上碧(兵県大)
近赤外Ca II三重輝線とMg I輝線を用いた若い恒星の彩層活動の調査 山下真依(兵県大)
太陽系外惑星の多波長トランジット測光観測 石岡千寛(埼玉大)
銀河面における前主系列星の広域探査観測 竹内媛香(埼玉大)
狭帯域フィルターを用いた金属欠乏星探査によって発見された金属欠乏候補星の中分散分光追観測 岩崎巧実(甲南大)

(昼食+ポスターセッション)

大学望遠鏡UM2
13:00-13:15 西はりま天文台の活動報告 伊藤洋一(兵県大)
13:15-13:30 なゆた望遠鏡と観測装置の現状 本田敏志(兵県大)
13:30-13:45 NIC偏光モードの運用状況 高橋隼(兵県大)
13:45-14:00 Fully and semi automatic observation and data reduction with MALLS バール・シュテファン(兵県大)
13:45-14:00 K型主系列星PW And における自転に伴うHα輝線の変化 村瀬洸太郎(兵県大)
14:00-14:15 FU Ori型星V960 Monの分光観測 高木悠平(国立天文台)
14:15-14:30 Near-Infrared Polarimetry of Solar System Small Bodies 石黒正晃(ソウル大学)
14:30-14:45 議論(なゆた関連)

(休憩30分)

15:15-15:30 ぐんま天文台150cm望遠鏡の現状 橋本修(ぐんま天文台)
15:30-15:45 東北大の太陽系地上観測施設、その現況:ハレアカラ観測施設 笠羽康正(東北大)
15:45-16:00 光赤外線大学間連携における連携観測 山中雅之(京大)
16:00-16:15 光赤外線大学間連携における教育活動の報告 高橋隼(兵県大)
16:15-16:30 IRSF望遠鏡に搭載する近赤外線分光器の開発 國生拓摩(名大)
16:30-16:45 議論 *1
・大学望遠鏡全般
・本会の今後について

(休憩15分)

せいめいUM
1. 将来計画 1(招待講演)
17:00-17:40 The Liverpool Telescope: 15 years of robotic observations Iain Steele(Liverpool John Moore University)

8月18日(火)

せいめいUM
2. せいめい望遠鏡 1
09:30-09:45 せいめい望遠鏡における共同利用観測の状況:2019後期〜2020年前期 泉浦秀行(国立天文台)
09:45-10:00 望遠鏡とドームの現状 木野勝(京大)
10:00-10:15 KOOLS-IFUステータスレポート 松林和也(京大)
10:15-10:30 KOOLS-IFU用簡易自動観測システムの開発 前原裕之(国立天文台)
10:30-10:45 KOOLS 画像解析 岩室史英(京大)
10:45-11:00 京大からのリモート観測 岩室史英(京大)

3. ポスターフラッシュトーク (6件x2分+質疑応答3分x2)
11:00-11:18
せいめい望遠鏡による矮新星アウトバーストの分光観測 反保雄介(京大)
KOOLS-IFUによる小惑星スペクトルの解析 黒田大介(京大)
京都大学岡山天文台の広報活動 戸田博之(京大)
新たなChanging-look quasar3C332の発見とdouble peakな輝線シナリオの制限 和田一馬(京大)
せいめい望遠鏡による未同定ガンマ線源対応AGN候補天体の距離決定経過報告 新沼浩太郎(山口大)
SMOKAの現状とせいめい望遠鏡データ公開へ向けて 樋口あや(国立天文台)

(昼食+ポスターセッション)

4. せいめい望遠鏡 2
13:30-13:45 せいめい小委員会報告 渡邉誠(岡山理大)
13:45-14:00 京大時間利用状況報告 大塚雅昭(京大)

5. せいめい望遠鏡 サイエンス報告
14:00-14:15 太陽型星のスーパーフレアに伴うHα線放射・プラズマ噴出現象の世界初検出 行方宏介(京大)
14:15-14:30 せいめい望遠鏡とTESS,小口径望遠鏡によるM型星フレアの同時測光分光観測 前原裕之(国立天文台)
14:30-14:45 連続分光観測による矮新星の降着円盤構造推定 磯貝桂介(京大)
14:45-15:00 せいめい望遠鏡を用いた古典新星の ToO 観測計画の現状 田口健太(京大)

(休憩15分)

15:15-15:30 せいめい望遠鏡による近傍超新星の観測 前田啓一(京大)
15:30-15:45 Spatially-resolved study of Planetary Nebulae with Seimei/KOOLS-IFU: the case of IC 2165 大塚雅昭(京大)
15:45-16:00 せいめい望遠鏡を用いたReverberation Mapping 名越俊平(京大)
16:00-16:30 議論 *2

6. 将来計画 2
16:30-16:40 近赤外偏光撮像装置 長田哲也(京大)
16:40-16:50 可視多色カメラ 太田耕司(京大)
16:50-17:00 可視3色同時広視野カメラの開発 円尾芽衣(京大)
17:00-17:10 系外惑星探索用高分散分光器GAOES-RV 佐藤文衛(東工大)

8月19日(水)

7. 将来計画 3
09:30-09:40 インストロメントローテータの製作進捗 仲谷善一(京大)
09:40-09:50 近赤外相対測光分光器 岩室史英(京大)
09:50-10:00 高速測光分光器について 野上大作(京大)
10:00-10:10 系外惑星観測装置SEICA の開発状況 山本広大、津久井遼(京大)
10:10-10:25 大気散逸を考慮した M 型星周りのハビタブルゾーンの再定義とそのカタログ化への試み 山敷庸亮(京大)
10:25-10:40 高速カメラTriCCSによるFast Radio Burst可視光観測の可能性 新納悠(東大)
10:40-10:55 かなた望遠鏡による突発天体の即時フォローアップ観測 笹田真人(広大)
10:55-11:30 議論 *2
・これまでの共同利用に対する要望
・SMOKAでの公開と観測データの占有期間(12 or 18 months)
・今後の共同利用観測 ー開発・検討中の各装置の予定一覧と共にー
・広視野装置の可能性と要望
・TMT、すばる、TAOの状況を考慮したせいめいの在り方
・インドネシアの姉妹望遠鏡とのコラボレーション

参加・発表申し込み

以下のWeb申し込みフォームに必要事項をご記入の上、提出してください。
https://forms.office.com/Pages/ResponsePage.aspx?id=3sqHADRb2kSC3zViN2lm-XoT38lXt8ROtRbS1GqM6CNUQTk2VlNXV0FPTjkwQVhMSlM1M0FGV0w4Vi4u
※zoom会議室の URL は参加・発表申込者にのみお伝えしますので、参加希望者は必ず締め切りまでに申込みをお願いします。(講演なしの参加申込〆切: 8月11日)

その他

世話人:植村誠(広大)、大塚雅昭(京大)、前原裕之(国立天文台)、佐藤文衛(東工大)、本田敏志(兵庫県立大)

連絡先: seimei-um [at] ml.nao.ac.jp (atを@にかえてください)

UM HP: http://seimei.nao.ac.jp/openuse/um/um2020/

参考資料

2019年度せいめいユーザーズミーティング
http://seimei.nao.ac.jp/openuse/um/um2019/

過去に行われた岡山UM・光赤外UM収録一覧
http://www.oao.nao.ac.jp/support/commonuse/um/